蜜柑日誌
蜜柑日誌
2020.07.08
オーナーの豆知識
皆さんはミカンを購入する時、どんなことを気にしておられますでしょうか。
あのお店は以前美味しかったから、もう一度同じ店で買ってみると少し酸っぱかった。
なんて経験が少なからずあるかもしれません。
スーパーなどは、市場や仲卸業者から購入していることが多いと思います。
その際、毎回同じ農家さんが育てているミカンを買っているかというと、違う場合もあるのです。
前より酸っぱいかもしれないと思ったら、それが原因かもしれません。
消費者である一般の方ではどうすることもできないので、今回その見分け方のポイントをご紹介しようと思います。
結論から言いますと「ミカンのヘタの切り口の大きさ」で分かります。
切り口が大きいということは、流れる養分や水分量が増えます。多分な養分や水というのは邪魔なのです。
ミカンに養分や水分をやりすぎると水っぽくなり、甘みが薄いなと感じるわけですね。皮が厚くなるというのも特徴です。
ミカンの枝は人でいう血管のようなもので、枝が太ければその分、多く養分や水分がミカンへと行きついてしまうのです。
この2枚の画像を見てください。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、ミカンのヘタに続く枝の太さが違いますよね。
もうこの時点で、枝が細いミカンの方が美味しくなるだろうなと推測できます。
先に特徴として皮が厚くなるともお伝えしましたが、ヘタが大きいミカンはサイズも大きくなる傾向にありますね。
あと補足ですが、この枝が太いミカンは上を向いてしまっていますよね。これは良くないです。
こういうミカンは日焼けしやすく、日焼けすると実が内部から焼けてしまい、固くなり美味しいミカンとはいえません。
毎年の剪定(枝を切る作業)では、上を向かないように作業をするのですが、ひとつひとつ100%見ていくことがなかなか難しいため、今後の課題でもあります。
今回は、上を向いているミカンを紐で地面から引き下げて、上を向かないように対応します。まだまだ勉強が必要ですね。
ヘタが大きくなる原因として、天候などで養分水分の多くなったりすることが挙げられます。
他には、ミカンが収穫できる初期段階に多いですね。
もう10年以上収穫している木などはあまり見かけないのですが、1年目などまだまだ体力ができてない状況では、子孫を残そうとサイズが大きくなりがちです。ということはヘタも大きいですよね。
ミカンを持った感じでも何となく分かります。ここら辺は経験なのですが、固すぎないミカンの皮や弾力性とか、沢山ミカンに触れていると分かってきます。
ミカンのお尻につぶつぶができているものも美味しいミカンのサインです。
枝で擦れて出来ていたりするキズを気にするよりも、上記の注意を意識して購入された方が美味しいミカンが見つかるかもしれません。