蜜柑日誌
蜜柑日誌
2020.06.29
今日の伊藤ミカン園
ミカンを主軸に置きつつ、これまで田植えの準備を進めてきましたが、やっと田植えが終わりました。
今回は、田植えの風景や「田植えあるある」についてご紹介していこうと思います。
まずはこの画像見てください。しっかりと水が張られています。
そして田植えが終わった画像がこれです。
どこにでもある田植えの風景なのですが、この田植えを終えるまでに「田植えあるある」が発生しておりました。
画像にもありますが、張りすぎた水が「あるある」を引き起こしました。
その「あるある」とは、水が多すぎると、田植えが非常に難しくなることです。
具体的に何が難しくなるかといいますと、水の張りすぎで、小さな波が起こり植えた苗が倒れてしまいます。
そのため田植えの当日には、昨晩から早朝に掛けて、水を適度に抜いておくことが必要となります。
木の植樹のように、しっかり土を被せ植えるのとは違い、稲の苗は植える深さは機械で調整できますが、基本的に軽くしか植えられていないのです。
そうすると波で倒れてしまうので、この水を張りすぎた田んぼでは田植えができません。
すごくゆっくりと波が立たないように植えていくなら別ですが、時間が2倍以上は掛かるのではないでしょうか。
あまり効率が良くないと思います。
他にも「代かき」といって最初の画像にあるように、水を入れつつ土を細かくし、平坦になるようにしていく作業があります。
これも時間を置かないと苗が倒れる原因になります。
代かき後というのは、水が入り、土がゆらゆらとしていて安定していません。
これはゆっくり植えても、植えた先から倒れていくことが多いので、代かき後すぐに田植えをすることはありません。
手で植えていくなら別なのですが・・・。
また苗が今年は柔らかいです。
これは完全に私たちのミスなのですが、苗が柔らかいとセットする時にちぎれてしまったり、曲がったりするので、作業効率は悪くなります。来年はないようにしたいですね。
田植えは植えるまでにやることが細かいです。体力的に大変だというよりは、意識的に注意していくことが多いと思います。
せっかく植えたのに水が多すぎて倒れてしまうとやはり大変ですし、あとで補植してあげないといけないので、なるべく減らしたいと思っています。
今後は水の管理がメインになってきます。
「分けつ」といって苗が成長していくと分かれていくのですが、水の管理1つで収量が変わってくるので、ただ水を溜めておけば良いと言ったものではないのです。
水を抜いたり増やしたりしながら、美味しいお米が収穫できるよう作業はこれからも続いていきますが、田植えが一段落したので少しホッとしています。
今年も美味しいお米ができると嬉しいですね。