BLOG

蜜柑日誌

蜜柑日誌

月別アーカイブ

2020.06.22

今日の伊藤ミカン園

ミカンの成長に厄介な虫

今回はミカンの成長を妨げようとする、厄介な虫を退治するための取り組みをご紹介しようと思います。

その厄介な虫とは、結論から言いますと「カメムシ」です。

大事なミカンの収穫までに、この厄介な虫に対して、毎年7割~8割の作業リソースを割いていると思います。毎年のことなので、もう伊藤ミカン園では日常的で驚きもしません。今年もまたかと。

どんな厄介かといいますと、ミカンの実をスカスカにして商品価値を台無しにしてしまうのです。
正直売れません。ですので何も対策しないと、育ててきた1年がまったくの無駄になります。

症状はすぐ分かります。

ミカンの実が、収穫時期でもないのに黄色く色付くのです。
1つの実全体に及んでいたり、一部だけであったり、迷惑以外何物でもありません。
カメムシに吸われたミカンは、吸われた部分の皮が固くなり、その実は不味いです。

その画像がこれです。

クマムシに吸われた熊本・伊藤ミカン園の金峰みかん

中央にキズにも見えるこのミカン、やっぱりその部分は皮が固いです。皮をむくとミカンの実にシワができていました。

では対策をしましょう、油で。油でこのカメムシは退治できます。
この油は香りがあるもので、カメムシはそれを嫌います。
ハッカ油とか今売ってますよね。それに近いと思います。

飛来する時期ですが、夏に増えます。今は温暖化で6月でも暑くなってきていますから、もう来ており、確認済みです。
ただ7月、8月の本当に暑い夏よりはまだ活動が少ないです。

これ面白いのですが出始めをしっかり叩いておくことで、カメムシの明らかに違うんです。
カメムシがフェロモンを出しているのか、徹底的に叩くことでカメムシの集まりが非常に悪くなります。
だから調子に乗せないことが大切です。
数が少なければ油を散布するのも減りますから、やはり労力が掛からなくて楽です。

油で退治といえば他にも使えます。
虫を油で覆ってあげることで息ができなくなるとか、ちょっと恐ろしいですがそんな使い方もできます。
ミカンに限らず、害虫に対しては色んな果樹に言えることですね。

自分で食べるだけならそこまで考えなくて良いのですが、
商売となると、やはりそれは質を落とし評価を下げることに繋がります。

熊本・伊藤ミカン園の金峰みかん

ある意味、収穫よりも大切だと感じています。できなければ収穫に辿り着けませんので。
だからこそ収穫の時は本当に嬉しいです。よくここまで育ってくれたかと。
1年あってそれに費やす時間というのが本当に膨大ですよね、農家って。

厄介なカメムシとはこれからが本番です。質を落とすことなく、甘い金峰みかんを育てられるよう頑張ります。
カメムシは越冬しないでください。本当に嫌なんです、臭いですし。

ページトップへ戻る