蜜柑日誌
蜜柑日誌
2020.06.05
今日の伊藤ミカン園
ミカンの選定や害虫防除など品質維持のため色々動いている中、田植えの前段階である苗作りが今年も始まりました。
伊藤ミカン園では我が家で食べるお米と、若干販売するお米を作っておりまして、毎年この時期に天気を見ながら進めています。
ミカンを中心に進めつつも美味しいお米を作るために手は抜けないですね。
今回は苗作りについてご紹介します。
苗を育苗箱と呼ばれる箱で育てます。略して「苗箱」と私たちは言いますが、ここからスタートです。
土を平たく伸ばしていきます。するとこんな感じに。
凸凹では生育がよくないため、左下にある赤く薄い鉄板のようなもので伸ばし、綺麗にしていきます。今年は140枚に砂を入れました。さすがに疲れました・・。
でも140枚は少ない方で、田んぼの面積が多い農家さんは何千枚とか、それ以上の枚数をされているはずです。
お米で有名な東北などでは、田植えが間に合わなくなるでしょうから、手作業でなく機械で自動化していると思います。
次に主役である種籾(たねもみ)の登場です。
これを先ほど土を入れた苗箱に撒いていきます。手で撒くとムラが出てしまうため、種まき機を使います。
向かって右に見えるのが種籾で、左が栄養分のある肥料です。これは単純に右から左に流れて、種籾を撒いたら肥料が撒かれるといった具合です。
やっと140枚ほど終わったので軽トラックに載せました。これを5メートル先の田んぼまで持っていきます。
そして、これを1枚1枚並べていきます。暑いですが、もう少しの辛抱です。ついに苗箱を並べ終えました。その上にシートを被せ、やっとFINISHです!
田んぼは程良い固さで、足で踏んでもめり込むことはなく、靴で歩くこともできます。
そしてシートが飛ばないように重しを置いて、鳥が苗箱を突いたりすることなどを防ぐため、赤いテープを張り、水を入れて完了です。
あとは水の管理をしながら、苗が大きくなるのを待ちます。
約1カ月ほどで田植えに適した苗になりますので、田植えの状況もお伝えできたらいいですね!